ドブソニアン望遠鏡のルーツと利点とは?
天文を楽しまれている方で友達やイベントでとても大きな望遠鏡を扱っているのを見かけたことはありませんか?
それはもしかするとドブソニアン式の望遠鏡かもしれません。
ドブソニアンとは?
この方式は1965年にジョン・ドブソニアン氏が考案したもので、一般の愛好家でもより高い倍率と手軽に扱えることを目的として作られました。
誰でも運搬が可能で、入手が容易なパーツで構成することで扱いやすさにも考慮がされています。
勘違いされがちなのですがドブソニアンとは新しい光学のことを指しているわけではなく、天体望遠鏡を固定するマウントの方式の名称です。
光学部分のそのほとんどのものはニュートン式と同じ構造をもっています。
要となるマウントも構造的には特別複雑という物ではなく、逆にシンプルすぎて実用性が気になる方もいるかもしれません。
ですがドブソニアンを手に取ればきっと素晴らしい天体観測を提供してくれるでしょう。
集光性に優れていて星雲や銀河といったとても細かく遠距離の天体を観測するのに適しています。
発展するドブソニアン
発明がされてからしばらくするとアマチュア・メーカー両方で独自のアレンジを加えた独自のタイプが見られるようになりました。
その代表ともいえるのがトラスタイプです。名の通り、持ち運びをより容易にすることを目的にチューブ部をトラス状にすることで使用しないときは解体し、移動で観測する際には現地で組み付けを行える設計を持つものです。
起源はアマチュア天文家の間で発案されたと伝えられていますが正確にはハッキリしていません。
その後、多彩なトラスタイプが作られるようになり、1980年代になると専門の工房が製品化を始めるようになりました。
アメリカなどではドブソニアン望遠鏡の製作方法や材料の入手方法などが詳しく書かれた専門書が存在するほどポピュラーな存在となっています。
また、海外の天体望遠鏡メーカーの多くはドブソニアン式を製品化しています。
もちろん日本のアマチュア天文家の間でもとてもつもない猛者がいらっしゃいます。超大型のものや特殊な機構を持つものなどご自身でドブソニアンを製作されている方もいます。
日本でも広く知れ渡ってるや笠井トレーディングさんが取り扱っているNINJAシリーズをはじめとしたドブソニアン機種はとても買取需要の高い状況です。
ドブソニアンの買取について
当店でも同様のタイプの製品を買取中です。
自作されたものについては買取が不可となる場合がございます。
主要メーカーのものはもちろん、海外の工房などのマイナーモデルも買い取り対応いたします。