オライオンテレスコープの鏡筒は世界で人気。日本での買取需要は?
Orionは主に天体望遠鏡をはじめ、双眼鏡や天文関連品を生産するアメリカのメーカーです。
勘違いされがちですが、イギリスのオライオンオプティクスというメーカーとはまったく関係ありません。
1975年にTim Gieselerによって設立されてから、しばらくの間はテレスコープの開発は行っておらず、主にドライブコントロールなど電子的な天文アクセサリーを作っていました。
代表的なモデルとしてはAccuTrackという名を与えられた観測用の制御アクセサリーでDC電源での駆動が出来、非常に精度の高いトラッキング性能を持つことから当時のアマチュア天文家を中心にヒット作となりました。
ORIONの誕生と活動
2000年にはいって数年後に新しい体制となりコンシューマー向けの望遠鏡の生産も行うようになりました。
主に入門から中級レベルのアマチュア天文家をターゲット、ORIONの徹底した管理の元で中国の工場でクオリティの高い望遠鏡を現在まで提供し続けています。
現在マクストフ、シュミットカセグレン、ドブソニアンなど、手がけている鏡筒のタイプは幅広く、初心者から熟練ユーザーまでカバーした製品を提供しています。
それと同時に自社のものだけではなく、有名な他社の天文製品も取り扱うようになりました。
日本での出物は?
市場では出回っている数は豊富とはいえませんが、世界規模で見ればORIONのシェアは非常に高く、特にドブソニアン望遠鏡の分野では圧倒的な支持を集めています。
ドブソニアンタイプはその構造上どうしてもサイズが大きくなってしまい持ち運んでの天体観測が厳しくなってしまいがち。
SkyQuestシリーズはその難点を改善すべく、徹底的な軽量化と長期間の使用に耐えられる高品質な素材、そして洗練されたデザインが人気の秘訣です。
中でもXT10はライバルの同クラスの望遠鏡を抑えて、最高峰の解像度と扱いのしやすさ、そしてIntelliScopeの装備によって内臓されている天体データを元にコンピュータ制御を行うことが出来ます。元々はオプションで用意されていましたが、現在は標準で付くようになっています。
その他、ORION名義のC11などの鏡筒も存在します。
これは2000年ごろにimaginovaという会社に買収され、元々はORION名義の天体望遠鏡のみの販売だった体制から一変して
セレストロンを代表に他ブランドの製品も取り扱うようになったことでORION名義のC8やC11が出回るようになったようです。
他にも画像の国産モデルなど、コラボの領域もとても手広く行っていたようですね!
ORIONの買取について
基本的に上記に出てきたシリーズ全てが買い取り可能です。
買取価格でいえばリッチークレチアンタイプの物は希少性が高く、買取価格も高い傾向にあります。
また、ORION名義のCelestron鏡筒も買取対象です。